来週を考える | 2024.09.20
2024年9月23日
アリアンツ・グローバル・インベスターズ株式会社
FRBが金融緩和をスタート、ECBは慎重な緩和ペースを維持
米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和サイクルが始まりました。これは、2019年にFRBと欧州中央銀行(ECB)が政策金利を引き下げて以来となります。
主要中央銀行がともに利下げに動いていることは、世界の金融政策サイクルの重要な転換を告げるものであり、投資家が長らく待ち望んでいたことでした。インフレとの戦いに決定的に勝利したわけではないものの、両中央銀行からのメッセージは、いまや金融緩和がふさわしいフェーズに入ったということです。金融政策の共通の方向性は、米国とユーロ圏の対照的な経済状況を浮き彫りにもしています。米国は、(失業率の上昇を伴っているものの)トレンドに近い成長と、目標に向かって着実に収束しつつあるインフレ率という良好な組み合わせに恵まれている一方、ユーロ圏は弱い成長(実際、第1四半期も第2四半期も内需は縮小)、生産性の低迷、特にサービスセクターにおけるコアインフレの高止まりに苦しんでいます。
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