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日本株月次レポート | 7月

2024年7月1日
アリアンツ・グローバル・インベスターズ株式会社

ラショーモン・エフェクトの中での運用哲学の軸

ラショーモン・エフェクトとは、同じ体験でも立場によってとらえ方が異なる現象を意味する造語で、欧米でしばしば使用されるそうです。

黒澤明監督の映画『羅生門』(原作は芥川龍之介の短編小説『藪の中』)の中で、盗賊・武士・その妻の3人が遭遇した殺傷事件の証言が食い違い、真相がわからなくなるというストーリーをもとにしたものです。解釈は様々ですが、保身のため自分に都合の良い虚偽の証言をしたというよりは、強い衝撃を受ける出来事を目の当たりにした3人がそれぞれの立場によってあたかも全く異なる体験をしたと信じこんでいる緊迫感が伝わってきます。

日本株市場も、株価指数をみると昨年来安定的に上昇してきたようにみえます。しかし、表面上は穏やかな流れに見えても、水面下では流れの強さや水流の形状が異なることはよくあります。図表1,2のチャートが示すように、過去3年以上にわたり、大型株・割安株の勢いが強く、小型株・成長株は出遅れていたことが確認できます。欧米で金利上昇局面であったため割安株が選好され、また大型株が日本株市場に流入した資金の受け皿となり市場の上昇をけん引してきました。一方で、それらの対極にある小型株・成長株が相対的に劣後してきました。


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