金融政策分析レポート「セントラル・バンク・ウォッチャー:遙かなる橋」
2023年9月22日
ロベコ・ジャパン株式会社
市場では引き続き、FRBとECBは利上げサイクルの最終局面を迎えた、あるいは最終局面に近いと想定されているものの、ここ数カ月間で、今後の政策金利見通しは大幅に変わっています。原油相場の上昇や米国経済の底堅さを背景とした(物価連動債の)実質利回りの上昇からも明らかなように、この先数年間の利下げのペースは緩やかになり、政策金利の均衡水準が切り上げるというシナリオが、市場に織り込まれるようになっています。
ロベコでは、政策金利がパンデミック前より高い水準に収束する公算が大きいとの見方には賛同するものの、足元で市場が織り込む「中立的な」政策金利の水準は「遙かなる橋(高すぎる水準)」のように感じられます。
【要点】
- 米連邦準備制度理事会(FRB):タカ派的スタンスを維持
- 欧州中央銀行(ECB):今が最後のチャンス
- 中国人民銀行:三重苦
- 日本銀行:静かなる出口戦略
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