グローバル債券マクロ・アウトルック:露呈された実態
2023年3月31日
ロベコ・ジャパン株式会社
2023年第2四半期「露呈された実態」
金融市場から興味が尽きることはないようです。1 月に「全面的なラリー(利回りの低下、クレジット・スプレッドの縮小)」を経験した後、2月には「テーパリング・レジーム(利回りの上昇、クレジット・スプレッドの拡大)」に移行し、3月に入ると 2008年以降で最大の銀行破綻、1987年以降で最大の米国債イールドカーブの変動という事態に見舞われました。
端的に言うと、2023年3 月に発生したイベントは、デリバティブを多用する英国の債務連動型運用(LDI)市場が崩壊しかかった昨年秋の延長線上にあります。また、年初来、債券市場においてボラティリティが上昇しているのも、昨年来の金融引き締め政策の反動であり、決して真新しいテーマではありません。要するに、世界中の官民セクターにおいて40年間にわたって続く債務残高の対GDP比率の上昇が、過去40年間で最も急激な金利上昇につながっているのです。
要点
- 金融システムの安定性に影響が及ぶ金利水準(R**)に到達
- イールドカーブの急激なスティープニングが始まる-ロベコにとって2023年の主要なトレード・テーマに
- 景気後退入りが織り込まれた時点でスプレッド商品に投資機会が到来
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お問い合わせ
ロベコ・ジャパン株式会社 営業部
TEL 03-4589-5570
ウェブサイト www.robeco.jp
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