金融政策分析レポート「セントラル・バンク・ウォッチャー特別版:債券市場を導く見えざる手」
2023年2月27日
ロベコ・ジャパン株式会社
足元で ECB と FRB の政策担当者は、「自然利子率(r*)」について頻繁に言及するようになりました。このことからも、中央銀行が金利政策の指針として自然利子率を位置付けている様子がうかがえます。このため、市場間の長期債利回りとイールドカーブの水準の違いについて理解を深め、投資機会を見出すためには、自然利子率を推計することが極めて重要になります。
ロベコの推計値は、市場の推計値を下回ります。コロナ後の緩和的な財政スタンスが、中立金利の長期的な低下トレンドに歯止めをかける要因になりうるとの見方には賛同するものの、この先 5~10 年間は人口動態の変化を背景に、特に先進国市場においては、歴史的に低い水準で推移する可能性があると見ています。
要点
- 債券利回りのバリュエーション評価に際しては「自然利子率(r*)」の推計が極めて重要
- この「見えざる手」についてのロベコの推計値は市場の推計値より低い
- 国債に対する評価を強気な方向にシフト
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