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社保審系会合でGPIFが「安定的収益を確保」実績を強調、オルタナティブ+インパクトの強化策に有識者から注文も

2025年8月25日
川辺 和将 /  金融ジャーナリスト

7月30日に開催された厚生労働省社会保障審議会の第29回資金運用部会で、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2024年度と第4期中期目標期間の実績について報告しました。GPIF側は、変動の激しい市場環境下でも運用目標を達成し、安定的な収益を確保したと総括。オルタナティブ投資の拡充など運用の多様化・高度化に注力したことなどを成果として強調しました。委員側からはインパクト投資の拡大方針に関して、被保険者の利益確保との整合性について広く理解を得られるよう、丁寧な情報発信を求める声も上がりました。

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川辺 和将

 金融ジャーナリスト

毎日新聞社に入社後、長野支局で警察、経済、政治取材を、東京本社政治部で首相官邸番を担当。金融専門誌の当局取材担当を経て2022年1月に独立し、主に金融業界の「顧客本位」定着に向けた政策動向を追いつつ官民双方の取材を続けている。株式会社ブルーベル代表。東京大学大学院総合文化研究科(比較文学比較文化研究室)修了。